たくさんの種類がある風邪ウイルスの一種である、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)が2020年の1〜2月ごろから騒がれ始めました。
最初は中国の武漢でウイルスが検出されましたが、騒ぎは限定的でした。
その後、3月には欧米などで死者が急増して世界的な流行(パンデミック)となりました。
欧米などでは死者数が多いので、大きな騒動になることや、一時的にはある程度の社会的な制限もやむを得ない部分もあります。
それに比べて、日本では死者数がインフルエンザ*1と同じくらいです。
ちなみに、インフルエンザの死者数は2019年の年間で3,571人(朝日新聞)*2。
超過死亡を含めると年間1万人と推定されています(厚生労働省)。*3
致死率も低いので、あまり気にするほどではありません。
医療崩壊というのが日本で起こった場合、国民の行動のせいではなく医療の仕組みの問題です。
しかし、マスコミなどがウイルスの恐怖を過度に煽り、そこに、正義面をしたい政治家などが便乗して騒動になりました。
4月には世論に押される形で日本政府が緊急事態宣言をして、一時的ではあるものの日本経済が非常に大きく冷え込みました。
人間はいつか死ぬし、それ自体に良いこと・悪いことというのはなく、自然なことです(もちろん、人の死を悲しむのも自然なことです)。
高齢だったり大きな疾患があると、結果として風邪で亡くなることもあります。
いつもそうだし誰だってそうなる可能性はあるので、特別なことではありません。
よって、個人的には今回の騒動そのものは良いとは思いませんが、結果には良い面も多いことも事実であり、悪い面と合わせてそれぞれいくつか書いてみようと思います。
良い面
- 非対面取引の需要が増えたり、業務フローが見直されて、社会のデジタル化が促進される
- 混雑を避けるための取り組みがきっかけとなり、働き方が多様化する
- 混雑を避けるために飲食店の座席が減り、ゆったり外食ができる。しかも、Go To Eat キャンペーンでお得に
- 手洗い・うがいなどの衛生習慣が定着する
- 金融緩和の強化と長期化で、中長期的に株価などの資産価格が上昇しやすい。企業の資金調達も容易になる
悪い面
- 感染が発生しやすいと騒がれた業種の経営悪化・賃金低下・失業者増加
- 緊急事態宣言などによる景気の急激な落ち込み・消費マインド低下
- 感染症予防を口実に行政が規制や行動制限をすることで、国民の自由や権利が侵害される
- マスクなどが値上がりしたり、以前から使っていた質の良い製品が品薄になって、買いにくくなる
こうしてみると、結果の二極化を進める騒動なのかなと思います。
社会の分断や格差の拡大につながりそうですね。
ただ、分断が起こるのも、格差が存在するのも自然なことです。
問題は貧困や機会の不平等ですが、それも今後はテクノロジーの進歩で少なくなっていくかもしれません。
現に、無料や少額で学べる機会や楽しめる娯楽も、昔よりずっとたくさんあります。
受ける影響は人それぞれだし、私も良い面と悪い面それぞれの影響を受けました。
もうしばらく騒動が続くのであれば、なるべく良い面を見て、上手く・楽しく利用できればと思います。
*1:インフルエンザは風邪とは別の病気とされることもあります
*2:国内コロナ死者、3500人超える 増加のペース速まる (朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASP1263JCP12ULBJ003.html
*3:新型インフルエンザに関するQ&A (厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html